映画は異世界の宝庫!!

年間300本以上観た中で「これや!!!」と思える映画をレヴューしていきます!!

レターポット=幸福

レターポットって、レターもらえるとなんでこんなに嬉しいのかずーっと考えてたんだけど、やっぱり人の気持ちがめちゃくちゃこもってるからだなと思った。

 

相手の気持ちがものすごくわかりやすい。だから受け取った側の「ありがとう」という気持ちもすごく持ちやすい。

 

レターポットをはじめた頃、僕はクレジットカードを持ってなくてレターを送れなかった。
だけどTwitterで「クレカないです…」て言っただけで100レターくらい頂けた。これがものすごく嬉しい。
顔も名前もわからない僕に、「困ってるなら助けるよ!」ってすぐにレターを送ってくれた人達の気持ちが伝わってきた。

 

送ってくれた方。本当にありがとうございます。

 

最近はものすごくレターポットについて考えることが多い。
考えてる間、すごく似ていることを見つけた。

 

こないだ外国人の旅行客が道に迷っていて、僕に道を尋ねてきた。
地元だったから「あっちですよー」って身振り手振りで教えてあげたら、「アリガトウ!アリガトウ!」て日本語でお礼を言ってくれた。

「Thank you!」でも通じたんだけど、その外国の方はわざわざ日本に合わせて「アリガトウ」って言ってくれた。

 

なんでかわからないけど、「Thank you」て言われるより嬉しかった。

外国人がカタコトで頑張って「アリガトウ」って言ってくれたのが伝わったからだと思う。

やっぱり相手が頑張っていることがこっちに伝わると、素直に嬉しい。
「わざわざありがとう」ってこっちも嬉しくなる。

 

この感覚が、レターポットの本質だと思う。
相手がわざわざお金をかけて伝えてくれている。

ただの言葉よりも、価値のある言葉を送ってくれる。
この感覚がレターを受け取った時の幸せなんだと思う。

 

 

 

「イミテーションゲーム」

アランチューリングは英雄か、犯罪者か。

こんにちは。ヒデです。

今日は「イミテーションゲーム」を見ましたー。

実は二回目。

今回二回見たので、合計三回見ました。

二回も三回も見ると、結構いろんなことを考えることができるのでオススメです。

ちなみにほとんどの映画を二回は見ます。

 

さてさて、この「イミテーションゲーム」なんですが。
とりあえずざっとストーリーのおさらいをしますか。


けどまあ。他サイトにも詳しいストーリーは載ってるのでそちらをどうぞ。
2行で表すとしたら
「天才数学者のエニグマ解読によって戦争に勝利した話」
「数百万人の生死を決めた彼は英雄か。犯罪者か」


これは、戦争の話ではなく、あくまでエニグマという暗号解読がメインです。

エニグマって名前は知ってるけど何だかよー知らんかったので、今回勉強になりました。

ドイツ軍の暗号の名前だったんですね。
なんか「エニグマ」って名前の響きがかっこいいから地味に好きでした。

僕は結構響きとかイントネーションとかで好きか嫌いか判断すること多いです。

何となく。例えば「大正時代」よりも「明治時代」の方が好きです。
多分濁点があると好きなんでしょうね。

バッキンガムとかビックベンとかも好きです。

慶應よりも早稲田。

やっぱ濁点が多いな。


エニグマはかなり好きですね。
エニグマっ(˃᷄ꇴ˂᷅ ૂ๑)

て感じ。いいよね。

 

さて。公式サイトの予告編。これを見てみると、二つの重要なセリフが出てきます。

「誰も想像しなかった人物が、誰も予想できない偉業を成し遂げることもある」
「英雄か、犯罪者か」

この二つのセリフ。とても大事なものになりますので、視聴する際は気をつけて見てください。

僕は一つ目の方は、初めて見たときにメモをとって、なんども読み返したほどです。


まずは最初のセリフから何を学べるか。考えて見ましょう。

「誰も」て言葉がキーワードです。
誰一人。
つまり、自分自身も想像できない。

誰も予想できない偉業を成し遂げられるかどうか、自分も含め誰一人わからないんですね。

チューリングも、怪物だとか変人だとか、散々な言われようでしたが、結局今のコンピューターの礎となる鬼ヤバいマシンを作ってしまうわけです。
(ちなみに、チューリングマシンという名前)

今や、スティーブジョブズビルゲイツという世界トップ2のお二人からも崇拝されてしまうような人、らしい。

 

つまり何が言いたいかって、あなたもきっと、誰も想像できない偉業を達成できるかもしれないから一緒に頑張ろう。
という薄いコメントを残しておきます(ゝω・) テヘ

薄いけど、大事だと思います。
偉業とは言えなくても、何ができるかどうか、それは自分自身もわからない。

逆に言えば、何ができないかもわからないんです。

「無理そうだ」と思っても、とりあえずやってみる。
この精神はとても大事。

だって「できないかどうか」もわからない。「できそうにない」って思い込んでるだけだから。

周りが「無理」って言ってもとりあえずチャレンジ。

と。このセリフは教えてくれている。(気がする…)

 


では二つ目。「英雄か、犯罪者か」

これが難しい。この問い。結構いろんなとことで言われますよね。

戦争映画では定番です。


ではここで一つ哲学的な問題。

Q1
スイッチを切り替えれば、仲間の100人が救われて、敵の100人が死ぬ。切り替えなければ、仲間の100人は死に、敵の100人が死ぬ。
あなたはスイッチを切り替えるか?

※それ以外の条件は一切排除する。(切り替えた後、戦争に勝利できるとかはなし。切り替えたらどうなるか。のみ)

まあよくある問題ですよね。
これは個人の感性によって変わってきます。

僕なら多分切り替えます。

 


ここで大切なのは、切り替えたときに発生するもう一つの問題です。
ここで「英雄か、犯罪者か」が問われます。

Q2
スイッチを切り替えたとします。
仲間の100人は救われ、敵の100人が死にました。
これで、「誰が死に、誰を生かすか」を選んだことになります。
人の生死を選んだあなたは「仲間を救った英雄か」「人の生死を勝手に決めた犯罪者か」

 

難しいですね。
ここで考えるべきは条件が変わっていることです。
Q1では、「仲間」を救い「敵」を殺す。という「仲間」「敵」という条件でした。
Q2ではその条件がなくなり「人」に変わっているんですね。

仲間を救って敵を殺したが、「人」の誰を生かすか決めた。

この条件が難しい。

答えはありませんが、皆さんはどうでしょうか。
「人の生死を神でもないのに選んだ」これは殺人と一緒です。
これが許されてしまったら殺人が合法化されます。

 

ありがちな問題ですが、「戦争なら英雄」「勝手にやったら犯罪」てのはよく言われることです。まさにこれ。

 


映画の中でも、アランチューリングはこの問題に葛藤するわけですね。

ぜひ皆さんも、この問題を頭の片隅に置きながら映画をみてください。
見終わった後。
ただ「面白かった」という感想よりも深く味わえると思います。


ではではー!
ありがとうございました!

 

探偵はbarにいる2ススキノ大交差点がなんだかんだ面白いのでレヴュー

こんにちは。ヒデです。

 

今日は「探偵はbarにいる ススキノ大交差点」を見て、なかなか考えること多いな〜。と思ったのでまとめておきます!

 

 

探偵はbarにいる2 1行あらすじ・キャスト

探偵はbarにいる2」1行あらすじ

ススキノの探偵が、警察でも暴けなかった仲間の死の真相を知るべく調査に乗り出す!
 
えげつなく簡単すぎるあらすじですが、ここまでわかって入れば十分だと思います。
 
あとは簡単な製作陣・キャスト陣
 
監督 橋下一
原作 東直己
 
大泉洋   探偵
松田龍平  高田
尾野真千子 河島弓子
渡部篤郎  橡脇孝一郎
ゴリ    マサコちゃん
 

やっぱこのコンビだよね。そして新生トリオだね。

前作に引き続き、探偵コンビを大泉洋さん 松田龍平さんが演じています。

大泉洋さん。僕は水曜どうでしょうの影響で大ファンです。

読者の方にも、どうでしょうファンの仲間さん。たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

大泉さんは持ち前の笑いの雰囲気を存分に発揮されていて、ファンとしては満足の作品です。

 

探偵はbarにいるシリーズ」のファン視点としても、このコンビの掛け合いは今作も健在で、とても楽しめます。

お約束の展開もしっかり盛り込まれていて今回も、笑い、興奮、涙、そして苦みもあります。

 

「前回と同じ展開やないか!」て感じなんですけどそのマンネリ感が心地よいんですよね。

これは他の作品ではなかなか味わえない感覚です。

 

さらにプラス。ヒロイン尾野真千子さん。

今回は探偵コンビだけではなく、ヒロインを加えたトリオとして見ても面白いです。

三人の掛け合いが絶妙で、噛んでもかんでも味が出る作品です。

 
 
 

終わったあともう一度見たくなる伏線の複雑さ

まさにこれですね。

僕的には結構面白い作品で、もう一度見直したくなりました。

 

 

 

何が面白いのかって、「真犯人は誰か」ってどうでもいいストーリーなんですよ。

大事なのは、その周りでうごめいている多くの人の感情。想い。

 

こちらの方がよほど重要で、面白い点です。

 

僕ら観客は「真犯人探し」をメインに見ています。

ですがそれはただのミスディレクション

 

本当の面白さはその背景に見え隠れする伏線です。

「真犯人探し」「伏線」

どちらに注目しているかで、映画を見た後の満足度は大きく変わることと思います。

 

個人的には、1度目は素直に「犯人探し」 そして2回目に明かされた伏線を回収しながら楽しんでいただきたいです!

 

映画ならではの政治的な主張。善意の暴力の怖さ。

この作品は、公開当時にタイムリーだった原発問題を取り扱ってもいます。

原発再稼働に警鐘を鳴らす政治家のスキャンダルが取り入れられています。

 

そのスキャンダルから政治家を守るため、政治家を支持する市民団体がマスクをつけて探偵を襲うシーンが多々あります。

 

マスク男たちは容赦無く襲いかかってくるわ、バットでぶん殴ってくるわでかなり乱暴な奴ら。

しかしマスクを外されると、途端に弱気になってしまう。

 

映画のレビューコメントの中に「まるで匿名の時だけ強気なネット民のよう」とありましたが、僕もかなり共感してしまいました。

数と匿名の暴力。度々怒る炎上騒動などを連想しました。

 

考え過ぎかもしれませんが、こういったことから炎上の怖さ、脆さを学ぶのも良いかな。という感じです。

 

何よりも、この「政治家のために」という善意の暴力。

これには気をつけないと誰が陥るかわからない場所です。

いじめなども、こういった善意の暴力が発端となることもあるでしょう。

 

本当に気をつけよう。うっかりやらないようにしないと。

 

 

考えすぎの可能性も否めませんが、こういった社会問題を取り入れているのは個人的に高評価です。

こういった社会問題については前作にはない要素なので、よく見てみることをオススメします。

 

性の問題についても考えさせられる。

さらに、この作品でのキーマンとなるのはゴリさん演じるオカマ マサコちゃんです。

このマサコちゃん=オカマに対する反応も映画の中で感じることができます。

 

中には誹謗中傷するような言葉もあり(もちろん映画内で助長しているわけではないですが)、もしかしたら。もしかしたらその言葉に共感してしまう人もいるかもしれません。

性については賛否両論ありますから、仕方のないことですが、ここも映画を見て考えさせてくれるものでした。

 

 

後味はブラックのようなほろ苦さ。

前作もそうでしたが、「探偵はbarにいる」ではお決まりになった後味のほろ苦さ

なんとももどかしい感情をどこにぶつけて良いのかわからなくなります。

 

そこがまた良いんです。そこを楽しみましょう。

深い余韻を楽しむことができます。

 

前作で感じた「美しさ」これは今回はあまり感じませんが、これもまたちょうど良いほろ苦さを体験できます。

 

 

ただ。無駄にエロすぎ。

これは本当に感じました。

これさえなければ…!といった感じです。

無駄にパンチラドアップシーンの時は「ん?え?」て感じです。

がっつり性行為のシーンもありますし、「これいらないよね〜」と見てました。

 

もう少し控えめに、味付け程度にして欲しかった!残念。

 

ファンサービスが過剰かな

冒頭でも述べましたが、お決まりの展開というのがたっくさんあります。

逆にいえば、お決まりが苦手な人はガッツリつまらないと思います。

 

ファンの期待に答えてくれるのは非常に嬉しいのですが、良い裏切りが欲しかった。

と欲張りにも感じてしまいました。

 

 

なんだかんだ一度は見て損ない作品

このなんだかんだ。ってところ。意外とポイントです。

全体的に「なんだかんだで面白いな」っとこれまたビターな味がする作品なのです。

 

だからこそ。なんだかんだ。見て損はないです。

なんだかんだ楽しめますから。笑。

 

今「探偵はbarにいる3」が公開中なので、予習も兼ねてぜひ。

 

では!