「イミテーションゲーム」
アランチューリングは英雄か、犯罪者か。
こんにちは。ヒデです。
今日は「イミテーションゲーム」を見ましたー。
実は二回目。
今回二回見たので、合計三回見ました。
二回も三回も見ると、結構いろんなことを考えることができるのでオススメです。
ちなみにほとんどの映画を二回は見ます。
さてさて、この「イミテーションゲーム」なんですが。
とりあえずざっとストーリーのおさらいをしますか。
けどまあ。他サイトにも詳しいストーリーは載ってるのでそちらをどうぞ。
2行で表すとしたら
「天才数学者のエニグマ解読によって戦争に勝利した話」
「数百万人の生死を決めた彼は英雄か。犯罪者か」
これは、戦争の話ではなく、あくまでエニグマという暗号解読がメインです。
エニグマって名前は知ってるけど何だかよー知らんかったので、今回勉強になりました。
ドイツ軍の暗号の名前だったんですね。
なんか「エニグマ」って名前の響きがかっこいいから地味に好きでした。
僕は結構響きとかイントネーションとかで好きか嫌いか判断すること多いです。
何となく。例えば「大正時代」よりも「明治時代」の方が好きです。
多分濁点があると好きなんでしょうね。
バッキンガムとかビックベンとかも好きです。
慶應よりも早稲田。
やっぱ濁点が多いな。
て感じ。いいよね。
さて。公式サイトの予告編。これを見てみると、二つの重要なセリフが出てきます。
「誰も想像しなかった人物が、誰も予想できない偉業を成し遂げることもある」
「英雄か、犯罪者か」
この二つのセリフ。とても大事なものになりますので、視聴する際は気をつけて見てください。
僕は一つ目の方は、初めて見たときにメモをとって、なんども読み返したほどです。
まずは最初のセリフから何を学べるか。考えて見ましょう。
「誰も」て言葉がキーワードです。
誰一人。
つまり、自分自身も想像できない。
誰も予想できない偉業を成し遂げられるかどうか、自分も含め誰一人わからないんですね。
チューリングも、怪物だとか変人だとか、散々な言われようでしたが、結局今のコンピューターの礎となる鬼ヤバいマシンを作ってしまうわけです。
(ちなみに、チューリングマシンという名前)
今や、スティーブジョブズやビルゲイツという世界トップ2のお二人からも崇拝されてしまうような人、らしい。
つまり何が言いたいかって、あなたもきっと、誰も想像できない偉業を達成できるかもしれないから一緒に頑張ろう。
という薄いコメントを残しておきます(ゝω・) テヘ
薄いけど、大事だと思います。
偉業とは言えなくても、何ができるかどうか、それは自分自身もわからない。
逆に言えば、何ができないかもわからないんです。
「無理そうだ」と思っても、とりあえずやってみる。
この精神はとても大事。
だって「できないかどうか」もわからない。「できそうにない」って思い込んでるだけだから。
周りが「無理」って言ってもとりあえずチャレンジ。
と。このセリフは教えてくれている。(気がする…)
では二つ目。「英雄か、犯罪者か」
これが難しい。この問い。結構いろんなとことで言われますよね。
戦争映画では定番です。
ではここで一つ哲学的な問題。
Q1
スイッチを切り替えれば、仲間の100人が救われて、敵の100人が死ぬ。切り替えなければ、仲間の100人は死に、敵の100人が死ぬ。
あなたはスイッチを切り替えるか?
※それ以外の条件は一切排除する。(切り替えた後、戦争に勝利できるとかはなし。切り替えたらどうなるか。のみ)
まあよくある問題ですよね。
これは個人の感性によって変わってきます。
僕なら多分切り替えます。
ここで大切なのは、切り替えたときに発生するもう一つの問題です。
ここで「英雄か、犯罪者か」が問われます。
Q2
スイッチを切り替えたとします。
仲間の100人は救われ、敵の100人が死にました。
これで、「誰が死に、誰を生かすか」を選んだことになります。
人の生死を選んだあなたは「仲間を救った英雄か」「人の生死を勝手に決めた犯罪者か」
難しいですね。
ここで考えるべきは条件が変わっていることです。
Q1では、「仲間」を救い「敵」を殺す。という「仲間」「敵」という条件でした。
Q2ではその条件がなくなり「人」に変わっているんですね。
仲間を救って敵を殺したが、「人」の誰を生かすか決めた。
この条件が難しい。
答えはありませんが、皆さんはどうでしょうか。
「人の生死を神でもないのに選んだ」これは殺人と一緒です。
これが許されてしまったら殺人が合法化されます。
ありがちな問題ですが、「戦争なら英雄」「勝手にやったら犯罪」てのはよく言われることです。まさにこれ。
映画の中でも、アランチューリングはこの問題に葛藤するわけですね。
ぜひ皆さんも、この問題を頭の片隅に置きながら映画をみてください。
見終わった後。
ただ「面白かった」という感想よりも深く味わえると思います。
ではではー!
ありがとうございました!