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年間300本以上観た中で「これや!!!」と思える映画をレヴューしていきます!!

探偵はbarにいる2ススキノ大交差点がなんだかんだ面白いのでレヴュー

こんにちは。ヒデです。

 

今日は「探偵はbarにいる ススキノ大交差点」を見て、なかなか考えること多いな〜。と思ったのでまとめておきます!

 

 

探偵はbarにいる2 1行あらすじ・キャスト

探偵はbarにいる2」1行あらすじ

ススキノの探偵が、警察でも暴けなかった仲間の死の真相を知るべく調査に乗り出す!
 
えげつなく簡単すぎるあらすじですが、ここまでわかって入れば十分だと思います。
 
あとは簡単な製作陣・キャスト陣
 
監督 橋下一
原作 東直己
 
大泉洋   探偵
松田龍平  高田
尾野真千子 河島弓子
渡部篤郎  橡脇孝一郎
ゴリ    マサコちゃん
 

やっぱこのコンビだよね。そして新生トリオだね。

前作に引き続き、探偵コンビを大泉洋さん 松田龍平さんが演じています。

大泉洋さん。僕は水曜どうでしょうの影響で大ファンです。

読者の方にも、どうでしょうファンの仲間さん。たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

大泉さんは持ち前の笑いの雰囲気を存分に発揮されていて、ファンとしては満足の作品です。

 

探偵はbarにいるシリーズ」のファン視点としても、このコンビの掛け合いは今作も健在で、とても楽しめます。

お約束の展開もしっかり盛り込まれていて今回も、笑い、興奮、涙、そして苦みもあります。

 

「前回と同じ展開やないか!」て感じなんですけどそのマンネリ感が心地よいんですよね。

これは他の作品ではなかなか味わえない感覚です。

 

さらにプラス。ヒロイン尾野真千子さん。

今回は探偵コンビだけではなく、ヒロインを加えたトリオとして見ても面白いです。

三人の掛け合いが絶妙で、噛んでもかんでも味が出る作品です。

 
 
 

終わったあともう一度見たくなる伏線の複雑さ

まさにこれですね。

僕的には結構面白い作品で、もう一度見直したくなりました。

 

 

 

何が面白いのかって、「真犯人は誰か」ってどうでもいいストーリーなんですよ。

大事なのは、その周りでうごめいている多くの人の感情。想い。

 

こちらの方がよほど重要で、面白い点です。

 

僕ら観客は「真犯人探し」をメインに見ています。

ですがそれはただのミスディレクション

 

本当の面白さはその背景に見え隠れする伏線です。

「真犯人探し」「伏線」

どちらに注目しているかで、映画を見た後の満足度は大きく変わることと思います。

 

個人的には、1度目は素直に「犯人探し」 そして2回目に明かされた伏線を回収しながら楽しんでいただきたいです!

 

映画ならではの政治的な主張。善意の暴力の怖さ。

この作品は、公開当時にタイムリーだった原発問題を取り扱ってもいます。

原発再稼働に警鐘を鳴らす政治家のスキャンダルが取り入れられています。

 

そのスキャンダルから政治家を守るため、政治家を支持する市民団体がマスクをつけて探偵を襲うシーンが多々あります。

 

マスク男たちは容赦無く襲いかかってくるわ、バットでぶん殴ってくるわでかなり乱暴な奴ら。

しかしマスクを外されると、途端に弱気になってしまう。

 

映画のレビューコメントの中に「まるで匿名の時だけ強気なネット民のよう」とありましたが、僕もかなり共感してしまいました。

数と匿名の暴力。度々怒る炎上騒動などを連想しました。

 

考え過ぎかもしれませんが、こういったことから炎上の怖さ、脆さを学ぶのも良いかな。という感じです。

 

何よりも、この「政治家のために」という善意の暴力。

これには気をつけないと誰が陥るかわからない場所です。

いじめなども、こういった善意の暴力が発端となることもあるでしょう。

 

本当に気をつけよう。うっかりやらないようにしないと。

 

 

考えすぎの可能性も否めませんが、こういった社会問題を取り入れているのは個人的に高評価です。

こういった社会問題については前作にはない要素なので、よく見てみることをオススメします。

 

性の問題についても考えさせられる。

さらに、この作品でのキーマンとなるのはゴリさん演じるオカマ マサコちゃんです。

このマサコちゃん=オカマに対する反応も映画の中で感じることができます。

 

中には誹謗中傷するような言葉もあり(もちろん映画内で助長しているわけではないですが)、もしかしたら。もしかしたらその言葉に共感してしまう人もいるかもしれません。

性については賛否両論ありますから、仕方のないことですが、ここも映画を見て考えさせてくれるものでした。

 

 

後味はブラックのようなほろ苦さ。

前作もそうでしたが、「探偵はbarにいる」ではお決まりになった後味のほろ苦さ

なんとももどかしい感情をどこにぶつけて良いのかわからなくなります。

 

そこがまた良いんです。そこを楽しみましょう。

深い余韻を楽しむことができます。

 

前作で感じた「美しさ」これは今回はあまり感じませんが、これもまたちょうど良いほろ苦さを体験できます。

 

 

ただ。無駄にエロすぎ。

これは本当に感じました。

これさえなければ…!といった感じです。

無駄にパンチラドアップシーンの時は「ん?え?」て感じです。

がっつり性行為のシーンもありますし、「これいらないよね〜」と見てました。

 

もう少し控えめに、味付け程度にして欲しかった!残念。

 

ファンサービスが過剰かな

冒頭でも述べましたが、お決まりの展開というのがたっくさんあります。

逆にいえば、お決まりが苦手な人はガッツリつまらないと思います。

 

ファンの期待に答えてくれるのは非常に嬉しいのですが、良い裏切りが欲しかった。

と欲張りにも感じてしまいました。

 

 

なんだかんだ一度は見て損ない作品

このなんだかんだ。ってところ。意外とポイントです。

全体的に「なんだかんだで面白いな」っとこれまたビターな味がする作品なのです。

 

だからこそ。なんだかんだ。見て損はないです。

なんだかんだ楽しめますから。笑。

 

今「探偵はbarにいる3」が公開中なので、予習も兼ねてぜひ。

 

では!